アイルランド国ダブリン州
アルバティーニ・ベネディクト、久保惠子さん夫妻
平成22年3月移住 現在富良野市上五区に住んでいる。

 2010年3月にお子さんたちと共に富良野に移り住んだ。ベネディクトさんと惠子さんご夫妻富良野郊外の畑と山に囲まれた素敵な土地で暮らしている。そこに建つ一軒家でお話を聞かせていただいた。出身がスイス、広島。富良野で暮らしたことのなかった二人がこの地で暮らすことにしたとき、周りの反応は、ただ「びっくり」だったそう。しかし、二人は富良野在住の協力者に恵まれ、富良野に移り住むまでの不安は感じずに、富良野人になった。
 富良野は日本のスイスだとよく言われるが、ベネディクトさん曰く、「家の前にそびえ立つ山々は故郷のジュラ山脈にそっくりだ」という。
 現在は、近くに住む「センセイ」の指導もと、作物の育て方などを学んでいる。ヨーロッパの農法にはない、メロンの接ぎ木作業などは、「まるで芸術」と話すベネディクトさん。命あるものを育てていく、農業という職業をとても愛している事がよく伝わってくる。農作業や、これからつくっていく予定の、まだ日本では珍しいハーブ種の話をするときの二人の顔がとてもいきいきとしていたのが印象的だった。
 「農作業の「センセイ」のつくるお米が今まで食べた中で一番美味しい」と話すご夫妻。移住してきて出会った富良野の人たちの人懐っこさは、何度となく訪れた本州では感じられなかったことという。富良野の弱点や足りないものを聞いた時、「それぞれの土地が固有の特色を持っているのだから、どこかと比較するというのは少し違う。」と答えが返ってきた。こんな当たり前のことに気づかず、そんな質問をしてしまった自分が恥ずかしいような気になった。
  そのあとで「あえて言うなら、近所の山を散策していたときに車のバッテリー、生活用品などのゴミが捨てられている事に憤りを感じた。特にバッテリーなどは、そこの土壌を広く汚染しかねないものだから。」と加えた。
 富良野に移住してきて間もないけれど、もとから富良野に住んでいたのでは といった雰囲気のするお二人。帰り際、また農作業に戻っていく2人の背中を見ていると、なぜだかそんな気がしてならなかった。

ふらの市移住促進協議会TOP移住者の声 > アルバティーニ・ベネディクト
                                          久保恵子さん

「メロンの接ぎ木作業は、       まるで芸術のよう」